日本の眼科 第90巻 第8号より
スマートフォン、私たちの生活でなくてなならないものとなってきています。
スマートフォンが健康に与える影響としては、ゲーム障害やネット依存といった精神疾患、頚椎症や腱鞘炎などの整形外科疾患、眼科関連ではドライアイ、眼精疲労、調節障害、近視の進行などがあげられます。
さらにスマートフォンの過剰使用によって急性後天共同性内斜視が発症し使用を制限すると改善したとの報告が韓国、日本からでてきました。
参考文献 Lee HS et al:Acute acquired comitant esotropia related to excessive Smartphone use.BMC Ophthalmol 16:37,2016
吉田朋世他:Information and communication technology 機器の使用が契機と思われた小児斜視症例。眼紀11:61-66,2018
スマートフォンを含むデジタルデバイスに対しては、過度の使用をやめるようにと日本小児科医会から提言されています。さらにWHOも1歳以下ではスマートフォン、タブレット端末をみせることを控えるよう、2歳以下では1時間以内にすることを提言しました。
適度な時間で健康を損なわないよう使用したいものです。