日本の眼科90:5号(2019)を読んで勉強にしたこと。ヨード材について。ヨード剤と聞いてピンっと来るのはうがい薬のイソジンではないでしょうか?私にとっては、手術にはかかせない消毒剤という位置付け。ヨード剤の作用のメカニズムとしては遊離ヨウ素が水を酸化することで発生するH2Ol+が細菌及びウイルスの表面化の膜タンパクに直接作用し、酸化変成させるとされています。そのため抗菌薬に比べ細菌からウイルスまでスぺクトラムが広く、殺菌力も強い。耐性菌も生じないとされています。ヨード剤を感染症治療として使用する事に期待されており、眼内炎治療として効果を認めているとのこと。私としては、ヨード剤の難治性の結膜炎,特にMRSA結膜炎治療に期待したいところ。
参考文献 日本の眼科90:5号(2019)ヨード剤を使いこなす 中静裕之