眼表面の上皮細胞には微絨毛が発現していて、その上にグライコカリックス(糖衣)がバリアを形成し、眼表面を保護しています。グライコカリックスの主な構成要素は膜型ムチンです。
ドライアイでは膜型ムチンの減少がみられ、グライコカリックスバリアの破綻が考えられてます。
異物感や眼痛を訴える患者さんにはグライコカリックスバリアを考慮した治療が有用と考えられてます。
ドライアイ治療の中でグライコカリックスにアプローチできる点眼はムコスタ点眼。異物感や、眼痛など摩擦の影響が考えられる症状改善にムコスタ処方しています。
なぜ、この点眼が必要なのか説明の上、患者さんに納得していただき治療したいですね。