カロテノイドについて

先日拝聴した”眼科診療におけるサプリメントの役割を考える”からカロテノイドについてお話しします。

カロテノイドのお仕事 抗酸化、抗炎症、免疫系調整。

光を感じると網膜の視細胞が酸化しちゃいます。なので、酸化ストレスから視細胞を守るため、人の網膜黄斑には黄斑色素(ルテイン)が豊富なんであります。そのため、眼底写真をみると、眼底中心部黄斑部は他の網膜の色より暗く映ります。そして、この光酸化ストレスから守ってくれる黄斑色素、ルテインは発育とともに増加し、成人してからは加齢と主に減少してしまうんです。なので、加齢のより、黄斑変性症増えてくるんですよね。推奨されているルテインの量は6ミリグラム/日。日本人は野菜果物摂取不足といわれ、ルテインは不足気味であります。ルテインは緑黄色野菜に豊富です。積極的にとりたいですね。それから、もう一つ、豆知識。植物は自分でカロテノイドを産生して酸化ストレスから自分の身を守ります。動物は自分でカロテノイドを作れません。食物連鎖で獲得する必要があるんですよね。植物が作ったカロテノイド、ありがたーくいただきましょう。

Web講演会 眼科診療におけるサプリメントの役割rを考える。より