近視について

日眼会誌123巻 9号より。

近視人口は世界的に増加し、特に若い世代で増加しています。さらに日本を含む東アジアでは近視の有病率が高いことが言われています。過去10年間での近視人口の増加は白人では少なく、東アジアでは23%増加、南アジアでは若干の増加となってます。都市部での近視有病率は農村地帯の2.6倍という結果から、近視の発症は遺伝的な要素よりも環境的な要素が強いと考えられています。

近視進行にたいしてはさまざまな試みがされています。低濃度アトロピン、低加入遠近両用コンタクトレンズ、オルソケラトロジー、積極的な屋外活動などがありますが、近視進行は限定的であるため今後のさらなるエビデンスの蓄積による検討が望まれます。