白内障と認知機能・全身への影響

日本の眼科91:12号(2020)1649から

白内障は視力低下だけではなく、認知機能、動脈硬化、血圧変動、睡眠障害など健康に重要な全身への影響が大きいことがわかってきました。

白内障手術は軽度認知機能低下を防ぎ、生体リズムが改善することがわかってきました。最近では白内障手術を受け視力がよくなった人のほうが死亡率が低いとの報告もあります。

視力回復によるQOLの向上だけではなく認知機能障害のリスクの低下、生体リズムの改善による疾病予防、心血管イベントのリスク軽減など白内障手術の社会貢献は大きいといえるのではないでしょうか。