抗VEGF薬の使い方を再検証 患者のリスクマネジメントを中心に

上記講演会に出席してきました。今回のテーマは抗VEGF薬治療の安全性の管理を中心とした内容でした。

加齢性黄斑変性症患者さんに理解してほしいこと。

加齢性黄斑変性症は慢性疾患であること。半年で半数、一年で7割再発しやすい疾患であること。悪くなってからの治療では視力維持が難しいこと。悪くなる前の治療で視力の経過がいいこと。脳卒中、心筋梗塞などのリスクが0.2%ほどあること。治療後に黄斑部が委縮してしまうことがあること。

慢性疾患は治療がずっと続きます。そして加齢性黄斑変性症の治療は高価です。なぜこの治療が今必要なのかしっかり説明して理解をえられなければ継続治療は困難です。
安全に治療することは大前提ではあるものの、治療に関しては合併症もついてきます。副作用のない薬はありません。患者さんには治療のメリット、デメリットをしっかり理解してもらった上での加療を心掛けたいものです。