アレルギー性結膜疾患の症状と抗アレルギー点眼薬へのニーズ

アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン第二版には、アレルギー性結膜疾患の問題点として、花粉症患者では、日常生活におけるQOLや、仕事の効率の低下があげられていると明記されてます。

発現率が最も高い症状は目のかゆみで、アレルギー性結膜疾患で点眼処方された患者さんの、80から96%をしめることがわかりました。

以上の結果より、目のかゆみは、アレルギー性結膜疾患・花粉症患者さんが解決したい主症状であることが示唆されました。

また、よく効く効アレルギー点眼薬の条件についての調査では、早く効くと回答した方が71%と最も多く、長く効くは、22%、強く効くは7%であることがわかりました。

患者さんの求める点眼は、かゆみを一刻も早く解決してくれる点眼なんですね。そういったニーズに着目しながら診療にあたります。

引用文献

アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン編集委員会:日眼会誌.114(10)。829-870、2010.巻頭言

深川和己:アレルギー・免疫。15(11):90-100、2008