ドライアイ研究会診療ガイドラインサマリー

ドライアイ研究会診療ガイドラインより

ドライアイの有病率は、日本での40歳以上の住民を対象とした大規模疫学調査(Koumi Study)では男性12.5%、女性21.6%と、ドライアイは女性に多い疾患です。

人種間の差については白人女性よりヒスパニック系およびアジア系の女性では有病率が高く、季節に関しては冬から春にかけて有病率が高いことが報告されてます。

危険因子としては、加齢、喫煙、長時間のVDT作業、オメガ3脂肪酸に対してオメガ6脂肪酸の摂取量が多いことがあげられます。コンタクトレンズ装用はドライアイ症状を呈するリスクを高めるが、ドライアイの発症の危険因子になるかどうかは不明です。

オメガ3脂肪酸内服は自覚症状ならびに涙液層の安定性を改善すると考えられていますが、対象、投与量及び内容。投与期間など未確定の部分も多く、日本ではいわゆるサプリメントとして位置づけられ、保険適応外です。

以上報告まで。